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みうらじゅん驚きの仕事術
“ゆるキャラ”産みの親が語る
「『ない仕事』の作り方」【前編】

2016.1.22
Page 3/3

⇒続き
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企画会議通らなくて全然電話がかかってこなくて。こっちも「カラーでないとダメだ」とかこっちも言うから、カラーで伝えないと面白くないし、囲みだったらくれると言うんですよ。でも囲みじゃダメだと言って、全く新しいものだから意味なく2ページとか。

その意味の無さにみんな振り向くわけだから。どの出版社も人気作家にページを取ったり、人気作家の初版を100万部刷ったりするけど、不人気なやつに100万部刷れば振り向くのにってこっちは思うんだけど。人気だから1万部くらいにしといて、増版して帳尻合わせればいいのにさ。本当に「仕掛けるとき」って、「なんでこの人のためにこんな事してるんだろう」っていう違和感みたいなことが重要だからさ、ずっと待ってたんだけどなかなか連載取れなくて。

そのうちに「じゃぁゆるキャラがいっぱい出てくるイベントやろう」と思って、15年くらい前にやったんですけど、野外で雨降ってきちゃって。まぁ乾かすのに大変で(笑)。審査員に山田五郎さんとか清水ミチコさんとか安斎さんとかを呼んでたんですが、その人たちはびしょ濡れでも風呂入ればいいけど、ゆるキャラって濡れるともう(笑)

イベントでは全国からゆるキャラを集めたんですが自治体側も本気なんで「ゆるい」という言葉を嫌がるんですよ。「うちはゆるくない」って初めすごい怒られて。「だからゆるキャラってユニークのゆなんです」って嘘ついて、借りたりしてたんですけど(笑)

でもゆるキャラが注目されたのはマイナスの事件からなんですよね。「せんとくん」とか「ひこにゃん」って権利関係のこととかで世間を騒がせたじゃないですか。そうやって新聞で叩かれたりしたときに、そういうものに対しての総称がなかったもんで、ちょうどいい言葉として「ゆるキャラ」をつかいだしてから広まったんですよね。これも結局マイナスで広まって裏返った状態になったということ。だから、僕の場合、出だし全部マイナスから入ってるんで。

干場:なるほど、マイナスから入ったほうがいいんだな。僕もここまで叩き上げでやってきて、リスクを取ることを恐れたことはありませんでした。

みうら:「損ブーム」みたいな、「損する事が流行ってる」ようにすればいいと思うんですよね。孫さんだって儲けてるくせにソンさんじゃないですか(笑)。本当に損してる人って面白いもんね。面白さの根源は絶対損してる人にあるから。世間って「この人これやって絶対得してるな」って思うとその人に対してあまり興味を持たないんじゃないかなと思うんですよね。

(みうら氏、エリカさんを見ながら)別にこれは性的な目的で買ったわけじゃなくて「こんな物買って、どうしたの」って、70万もしたことにおかしさがあった。

干場:こちらにおわす綺麗なお方は…やや!?

みうら:俗に言う、ダッチワイフです。今では「ラブドール」って名称に変わったけれども。

干場:それにしてもすごいなこれ、質感がすごく人間の肌に近いですね。70万もするとは……。

みうら:70万もするんですよ、おかしくないですか。これが1万だったらきっと面白くないんですよね。下も植毛してるんですよ。やっぱりリアルに近づけるとどこか違うところを探したくなるんだよね、人って。その黒子は特注で打ったんですよ。

干場:ちょっと失礼して…(ファッションディレクターらしく、洋服の繊維を確かめながら)。オーダーも出来るんですか。

みうら:首が抜けるから顔も選べるし、巨乳タイプとノーマルタイプがあります。中に骨組みが入っていて関節が動くから、すごく重いんですよ。これを作っているオリエント工業は会社的にはラブドール界のパナソニックな会社で、安心できる。今のやつは3年くらい前のだけど、最近は立つやつが出来たって噂を聞きました。他にも会社があってもっと腹に肉付けたり、乳首の色とかお尻の穴の色とか、いろいろ変えられたり革新的なところをやるところもあるんです。

干場:これ旅行に持っていって愛車と写真撮っている人とかいますか。

みうら:いますいます。オリエント工業さんがいうには実用で使う人って意外に少ないみたいですよ、これを持っていろんなとこに撮影会しに行くんですよね。ゴルフバッグを先に送っとくみたいにラブドールを先にやって、夏場に海辺で撮影したり。そういうことなんだよね。

実はセックスってちょっと小馬鹿にしないと出来ないんですよね。それこそ昔のビニールのダッチワイフの方がたぶんやったと思いますから。これでよく分かったことが...

⇒ラブドールのエリカを通して分かったこととは!?
後編に続く!!

Text:Makiko Yamamoto
Photo:Naoto Otsubo

 

【みうらじゅん プロフィール】
1958(昭和33)年京都府生れ。イラストレーターなど。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。 1997(平成9)年「マイブーム」で新語・流行語大賞、2004年度日本映画批評家大賞功労賞を受賞。著書に『アイデン&ティティ』『青春ノイローゼ』 『色即ぜねれいしょん』『アウトドア般若心経』『十五歳』『マイ仏教』『セックス・ドリンク・ロックンロール!』『キャラ立ち民俗学』など多数。共著に 『見仏記』シリーズ、『D.T.』などがある。
著書「『ない仕事』の作り方」(Amazon 単行本はコチラ Kindle版はコチラ

 <FORZA STYLE編集 山本真紀子プロフィール>

山本真紀子(やまもとまきこ)早稲田大学卒。某メガバンク総合職退職後、株式会社JunoJapan設立。アパレルブランドPR等ファッション関連ビジネスを経て、ライフスタイルマガジン「ADVENTURE KING」編集長(2012〜現在)/女性誌「MARIA oriente」編集長。趣味ランニング、飲酒。旅とワインをこよなく愛する冒険野郎。

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