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男滅亡の危機!? 生物学的に徹底解明!!
男性ホルモンを出してモテ男への道!?

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黒岩:女性を興奮させるフェロモン「アンドロスタジエノン」だけを意図的に出すやりかたというのは、今の所、分かっていません。ただ、「アンドロスタジエノン」は男性ホルモンからつくられるので、男性ホルモンの分泌を活性化することが有効に働く可能性はあります。

西内:では、男性ホルモンの分泌を活性化するには、どうすれば良いのでしょうか?

黒岩:男性ホルモンに限らず、ホルモン全般に言えることなのですが、ホルモンというのは体が健康でないとうまく分泌されないものなんです。また、強いストレスにかかった場合にもホルモンの分泌は減ってしまいます。つまり、健康体を保つこと、ストレスを極力減らした生活を送ることで、男性ホルモンの分泌を活性化できる可能性はあります。また、筋肉を動かすと男性ホルモンの分泌が高まるという報告もあるので、運動や筋トレなども有効かもしれませんね。

西内:では、女性を興奮させる成分「アンドロスタジエノン」が入った香水は、効き目はあるのでしょうか?

黒岩:アンドロスタジエノンは化学物質なので、そのような香水をつくることは可能だと思いますし、実際に売られているのも事実です。ただ、それが実際に女性に作用して効果を生むのかどうかは、生物学的には分かっていません。

西内:もし生物学的に効果が証明された「女性を興奮させる香水」が開発されれば、きっとFORZA読者の皆様はこぞって買いに走ると思います。では、生物学的に、FORZA世代の40代の男性が女性にモテるためにはどうすればよいのでしょうか。

黒岩:著書にも書かせていただいたのですが、生物学的に、女性は男性ホルモンの多い人を選ぶと言われているんです。なので、やはり健康でストレスのない生活を送り、男性ホルモンの分泌を増やすことはモテる上で効果的だと思います。男性ホルモンを出すというのは、体にとって非常に負荷がかかることなんですね。だからこそ、健康であることが非常に重要なことなんです。

西内:ちなみに、女性の年齢によって好みの男性が変わる傾向があると本著で読んだのですが、それは本当なのでしょうか。

黒岩:はい。もちろん人それぞれ好みはありますが、研究結果としては、28歳までの若い女性は健康な子孫を残すことができる相手を選ぶ必要があるため、男性ホルモンの強い「男らしい」男性を選ぶ傾向にあります。そして、歳を重ねるごとに子孫を残すという目的が薄れていくため、「男らしい」男性を選ばなくなる傾向にあります。または子孫を残す必要のない少女も、「男らしさ」を男性に求めない傾向があるとの研究結果が出ているんです。

西内:興味深いです。ということは、男性はターゲットにする女性の年齢に合わせて「男らしさ」を演出するか否かを考えると良いのかもしれませんね。

黒岩:そうですね。

西内:でも私、まだ27歳なのですが男らしい人よりも可愛い人が好きなんです。これって、中身がオバサンだということでしょうか?

黒岩:いえいえ、もちろんこれはあくまで生物学的な話なので、人それぞれ好みがあるということも忘れないようにしてください(笑)年配の女性でも、男らしい人が好きな人もいますしね。

西内:確かに、84歳になる私の祖母は、石原裕次郎さんやEXILEのAKIRAさんにうつつを抜かしています。「年配の女性でも男らしい人が好き」の代表例ですね。では、黒岩先生ご自身のことをお伺いしたいのですが、このY染色体の研究に対する情熱はどこから湧いてくるのでしょうか?

黒岩:私は、「性」というものがもっと柔軟であるべきだと思っているんです。人間は、男に生まれたら男のまま、女に生まれたら女のまま生きなければなりませんよね。すごく柔軟性がないと思いませんか!?

西内:はい...でもこれが普通だと思って生きていました...。

黒岩:これは生物の世界では少数派なのですよ。人間以外の生物は、もっと簡単に性転換ができるんです。すぐに性転換できない人間は、生物学的にはとても珍しい種なんですよ。

西内:そうなんですか!! でも、うちで飼っている犬のケニー君はずっとオスのままですし、猫のアイニちゃんはずっとメスのままですよ...?

黒岩:はい、犬猫は、性転換しません。人間を含めた哺乳類は性転換をしないんです。ただ、それ以外の生物は簡単に性転換をするという意味です。

西内:簡単に性転換をできると、どのようなメリットがあるのでしょう?

黒岩:例えば、その世界にメスしかいなくなったとしましょう。その時、性転換できない生物ならば、子孫を残すことができなくて絶滅してしまいますね。反面、性転換できる生物であれば、一匹でもオスに性転換をすれば、引き続き子孫を残すことができるんです。そうすれば、みんなハッピーですよね。

西内:確かに、絶滅の危機に陥ったときに、性転換できたか否かによって明暗がわかれてしまいますよね。

黒岩:はい。性転換は、哺乳類以外の生物間では普通に行われているんです。しかし、人間はできない。その「性における頑なさ、融通の効かなさ」がすごく不思議なんです。私たち哺乳類は、何にそんなに固執しているのかを解き明かしたいですね。

西内:では、例えばどのような生物が性転換をするのでしょう? 身近な生き物で例えるなら...。

黒岩:たとえば、「ニモ」として有名になった「カクレクマノミ」は柔軟に性転換をすることで有名です。

西内:どのように性転換するのでしょうか?

黒岩:カクレクマノミは複数匹の群れで行動するのですが、まずその中で1番大きい個体がメスになります。そして、2番目に大きい個体がオスになるんです。その他大勢の個体は、メスでもオスでもないままの状態になるんです。

西内:嘘みたいな不思議な話ですね...。では、1番大きいメスが死んでしまったらどうなるのでしょうか?

⇒ニモの恐るべき柔軟な性転換!?
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