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【書評】グーグル人事トップが手の内を明かした「WORK RULES!」

2016.1.2
2016.1.2

汎用性が高く理にかなった”ビジネスマンのバイブル”

「ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える」 (東洋経済新報社)
amazon 単行本はこちら kindle版はこちら

「年末年始、これでも読んでみたら」FORZAプロデューサーの栗原氏に手渡された一冊の本、「WORK RULES!」。
大手企業のHRを経験後、グーグルの人事担当上級副社長に君臨、世界最高の職場を設計した男、ラズロ・ボックが「採用、育成、評価」の全てを書いた、いま話題の本なのだとか。

「ありがとうございます」と受け取りながらも内心、(うわ〜、どうしよう)と冷や汗モノだったわたくし。
何を隠そう、この山本、情報系の仕事をしていながらも此の手の”ビジネス書”たるものにアレルギー反応をしめしてしまう性分でして、活字といえばいまだに純文学(それも古典!)をひたすら読み返し続けることに快感を覚えるタイプ。

まぁでも、きっと栗原氏はそれを見抜いてこそ、この本を手渡してくれたのだと思いますし、何より最強の企業・google先生の人事制度はやっぱり興味がありますよね。ということでお正月に拝読したわけでございます。

前置きが長くなりましたが、読んでみるとスイスイ読めて実に為になりました。
感想を一言で表わすと、この本が提示する方法論はどこまでも「合理的」だということ。しかも小難しいテクニックは一切なく、googleでは「理にかなっているか否か」という、極めてシンプルな一つの軸の下に全てを判断しているのです。

紆余曲折の著者、ラズロの経歴

著者であるラズロ・ボック(現・グーグル人事担当上級副社長)についてここで軽く触れておきますと…
1972年、共産主義政権下のルーマニアに生まれ、14歳で初めて報酬を手にして以降、カリフォルニアでは高校の教師として、日本では英語の先生として、さらにはドラマのエキストラなど、ありとあらゆる職業を経験したのち、24歳で思い立ってMBAを取得。その後、マッキンゼーやGE勤務を経て2006年グーグル(当時創業8年目)入社。従業員が6000人から6万人に増えていく過程で、グーグルの人事システムを設計し、進化させてきた責任者なのです。

千鳥足のようなこの経歴をみて合点がいきました。「ラズロの様々な経験があったからこそ柔軟で独自性が高く、誰にでもわかりやすい人事制度を組み上げることができたのだ」と。

企業が重んじる「公平性」の盲点

例えばラズロは「報酬」に関しても斬新で効率的かつ企業へのロイヤリティを高める手段を編み出していました。
それは、ラズロの言葉を借りれば、「報酬は不公平でいい(同じ仕事でも報酬に大きな差があってかまわない)」というのです。
つまり、「能力のある人に対して賞賛を惜しまない」ということ。

一般的に、大きな企業であればあるほど公平性を重んじるあまり、能力に対する「賞賛≒報酬」を見落としがちです。そうなれば、せっかく時間とコストをかけて育ててきた優秀な人材が、それよりも好条件を提示する他企業(大抵はライバル企業)に吸いとられていくことになりかねません。

企業の損失を最小限にし、生産性を最大限にする「究極の合理性」を鑑みても”突出した報酬を渡してでも能力者を手放すべきではない”。これが彼の結論であり、優秀な人材を引きつけておくベストメソッド。
googleが最強の企業と言われる所以なのであります。

ビジネスマンが知っておくべき「未来の働き方」

このように、ラズロは人事の様々なシーンにおいて次々と”世間の常識”を覆す理論を展開します。彼は我々読者に対して「そんな非効率をどうして放っておくのでしょうか」と理由明快に淡々と諭してくれるのです。

彼の鮮やかなロジックに、ビジネス書(とりわけテクニック書)アレルギーのわたしでさえ、「あぁシビレる〜♡」と心中では拍手喝采でした。

結論としては、当著が提唱する「ワーク・ルールズ」なるものは、人事制度を考える上の基礎であり、googleのようなIT業界のみならず、製造業、小売業、サービス業をはじめとする全ての業種に適応できる「新・ベーシック理論」なのです。

HR担当者はもちろん、採用される側としても参考にしたい「ビジネスマンのバイブル」として手元にあると大変便利な一冊だといえましょう。

text:Makiko Yamamoto

<編集&ライター 山本真紀子profile>


山本真紀子(やまもとまきこ)早稲田大学商学部卒。某メガバンク総合職退職後、株式会社JunoJapan設立(2008〜現在)。アパレルブランドPR等ファッション関連ビジネスを経て、ライフスタイルマガジン「ADVENTURE KING」編集長(2012〜現在)/女性誌「MARIA oriente」編集長/FORZA STYLE編集、兼任。旅とワインをこよなく愛する冒険野郎。趣味:ランニング、飲酒。好きなタイプ:アル・パチーノ。

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