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WATCH 40男のヴィンテージ時計

第15回 【ロレックス発】夢の世界へと繋がる極上のクロノグラフ

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パテック フィリップの花形である
クロノグラフの世界に迫る!

そろそろ自分らしい腕時計との出会いを真剣に考えている40男の皆様に、『FORZA STYLE(フォルツァスタイル)』がオススメしたい選択肢のひとつが“ヴィンテージウォッチ”です。

その世界は奥深く、手頃な価格で買えるコスパ重視の時計もあれば、果てはオークションで競り落とされる数千万円台の投機の対象となるプレミアムな個体が数多く存在します。実際問題、ヴィンテージって聞くと妙に敷居が高く感じられたり、あまりの人気から偽物が出まわっているグレーな世界であることは否めません。それもあって、どうも二の足を踏んでしまっている方が大勢いるかと思います。

そこでこの連載では、ウンチクに寄り過ぎず、今どきのファッションにもしっかりとハマる腕時計であることを前提にしながら、絶対にはずさない名機の購入ガイダンスを中心に、さまざまな角度からヴィンテージウォッチの魅力を紹介していきます。

前回に続いて、今回もパテック フィリップが登場します。究極のドレスウォッチRef.96と同じように、このブランドの素晴らしさをわかりやすく物語るのが、クロノグラフのモデルです。お値段はさておき、知っておいて損はない話なのでお付き合いください(笑)。

 

Patek Philippe Ref.130 1952年製、手巻き(Cal.13)、18KYGケース、ケース径33㎜/参考商品 【問い合わせ】オンビハーフ 03-3548-9188 http://onbehalf.jp/

クロノグラフは複雑機構の花形であり、とても男性的な腕時計です。今日ではごく普通に流通していますが、かつてはムーブメントの開発や生産がが困難を極め、マニファクチュールとして活躍できたのはロンジンやユニーバーサルなどのごく一部の専業ブランドのみで、超名門ブランドですら開発は不可能でした。

有名どころだとロレックスの「コスモグラフ デイトナ」がそうで、手巻き時計の時代は長年バルジュー社の製品をベースに独自のチューンナップを繰り返していました。初期の自動巻きモデルでは、ゼニスの「エル・プリメロ」を改良して搭載していたこともご存知の方も多いはず。

この傾向はごく当たり前のことで、今回紹介するパテック フィリップのRef.130も同じくで、超高級機を専門にするエボーシュメーカーであるバルジュー社のCal.13を改良したムーブメントを搭載しています。

バルジュー社のムーブメントを自社で極限までチューンナップしたCal.13の美しさはパテック フィリップだけが持つ特権だと言えます。

ヴィンテージのクロノグラフ全般的に言えることは、ムーブメントの質が高いことに加え、外装やデザインのレベルが素晴らしく、2レジスターのインダイヤルや角型のプッシャーが備わるだけで一気にヴィンテージ感が強まります。

こちらのRef.130をはじめ、パテック フィリップのクロノグラフ全般に言えることは、他社と比較すると、高級感と品のいい顔立ちであることが特徴として挙がります。これはヴィンテージに限らず、モダンピースにも共通する点です。

あまりにも美しい文字盤。完璧なレイアウトやディテールが輝く理由は、この個体が抜群のコンディションであるからです。

Ref.130は1930~1950年代まで生産されたことから、玉数が多く、それゆえ比較的入手しやすい部類に入るモデルです。また、Ref.96と同じことが言えるのが、イエローゴールドがいちばん入手しやすく価格は約600万円ぐらいから探し出すことが可能で、それがステンレスのモデルになると価格は1500万円オーバーと爆発的にアップします(笑)。

フラットなケースに備わる角型のプッシャーはヴィンテージのクロノグラフを象徴するディテールのひとつ。

ディテールも非常にクラシカルで、なおかつケースサイズが33mm径と小振りであることも個性だと言え、44mm径がザラな現行の腕時計と比べるとまったく趣きが異なります。

クオリティに関しては、外装・ムーブメントの仕上げなど、すべてが飛び抜けています。ですから、たとえ数百万円であろうともコスパ的にも完璧で、この点だけでも十分な説得力があるのが強みです。

憧れを通り越した夢の一本であるRef.130は、資産的に見ても申し分ない価値があります。我こそはと思う方はこの雲上時計にぜひチャレンジしていただきたいものです。この他にもパテック フィリップのクロノグラフにはお宝がたくさん眠っているので、見つかり次第随時掲載していくつもりなので乞うご期待!

Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE
 



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