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【新連載】「一匹狼宣言」
精神科医であり日本一の現代アートコレクターが斬る”現代日本の病巣”

2016.1.2
2016.1.2

精神科医が一刀両断する「日本の現代社会」

極東の島国ニッポン。独自の文化を形成しながらも、”井の中の蛙”になりがちなことも否めないのも事実。我々を客観的に見たらどうなのだろう。「一億総玉砕」の時代を経て現在は「一億総白痴化」になっていはしまいか。

右向け右は決して社会のためならず。

ならば独自の路線を走り抜けようではないか。新連載「一匹狼宣言」は常に自身の道を切り拓いてこられた高橋龍太郎氏が現代の日本社会について歯に衣着せず綴るエッセイ。この痛快な文章に”ペンは剣よりも強い”、そう感じていただけることだろう。

(C)撮影: K.yusuke

 

 これから連載するにあたって、私は日頃心掛けている相手の立場に合わせて発言するという精神科医としての立場を封印しようと思う。自分の主義主張を貫いて言いたいことを言うことにする。私は同時に美術コレクターでもあるが、そこでは徹底して個人的な立場に立ってコレクションを創り上げた。この連載はこの個人的な立場を貫いて物申すつもりである。言わば私の一匹狼宣言となる。

AKB、EXILEにみる日本人の「群れたがり根性」

最近気になっていることがある。やたらと群れたがる傾向がこの国に見られることだ。その嚆矢はAKB48だったろうか。2005年、秋葉の一角に直接会える芸能人として登場、大ブームとなった。しかしこのブームの陰でJポップは世界でKポップに完敗していることを忘れてはならない。世界を旅すればわかることだがアジアや南米ではKポップが席捲している。時にはビルボード1位になるサイなどという怪物も現れる始末だ。もともと1990年代はKポップはローカルな存在だった。日本では「安室奈美恵」に代表される洗練されたエネルギッシュなステージが盛んだった頃だ。そのステージに驚きそれを徹底して研究し、スケールアップし、世界中のショービズの世界に金を投入し人脈をつくることでKポップを売り出した。今や世界にKポップは鳴り響いている。AKB48で国内は大騒ぎだが国外では無視されている。
しかしAKB48くらいなら女、子供は群れたがると笑っていればいいが、最近では男にも群れたがる傾向があるのはどうしたことか。三代目Jソウルブラザースが人気と聞く。1999年に初代を結成。のちにEXILEと改名したので2007年に二代目結成。それがEXILEに吸収されたので三代目を2010年に結成したのだという。

群れる男にはロクな奴がいない!

しかし私に言わせれば群れる男には碌な奴がいない。大体が一人では何もできないので群れるわけだが、そこにあるのは集団の論理に操られた一人一人の個性を失った烏合の衆である。何より三代目というそのネーミングが気に入らない。勿論伝統芸が安土桃山、江戸期から何代目を誇るのは当然だろう。無頼の輩が〇〇組何代目と名乗るのは、それにあやかった虚仮威しに過ぎない。これから、既成の世界を押しのけてアーチストたらんとする人間達がすでに三代目を名乗る魂胆が情けない。アーチストは孤立無援の闘いをすべきなのではなかろうか。

世界に打ち克つ道は、「ワールドスタンダードに目覚める」こと

来るべきオリンピックの開会式にAKB48やEXILE、Jソウルブラザーズが日本代表のような顔をして会場を飾るような恥ずかしいことは是非とも止めてもらいたい。世界水準に達していない演目を得意気にやれば世界の物笑いの種になりかねないからだ。何より、日本のショービズがこんなレベルと誤解されるのは悲しいではないか。
クラッシックであれバレエであれモダンダンスであれ舞踏であれ、国際交流が盛んな領域では世界的な才能が輩出している。日本人にショービズの才能がないわけではない。女子供相手で潤っている利権を手放したくない国内マーケット優先のやり方がこんな群れたがる集団を生みだしたのである。しかしその帰趨は韓国に完敗した日本の家電は見れば明らかだろう。群れたうえに国内マーケットしか見ないマ-ケティングは必敗の道である。

書き手:高橋 龍太郎
精神科医、医療法人社団こころの会理事長。 1946年生まれ。東邦大学医学部卒、慶応大学精神神経科入局。国際協力事業団の医療専門家としてのペルー派遣、都立荏原病院勤務などを経て、1990年東京蒲田に、タカハシクリニックを開設。 専攻は社会精神医学。デイ・ケア、訪問看護を中心に地域精神医療に取り組むとともに、15年以上ニッポン放送のテレフォン人生相談の回答者をつとめるなど、心理相談、ビジネスマンのメンタルヘルス・ケアにも力を入れている。現代美術のコレクターでもあり、所蔵作品は2000点以上にもおよぶ。

<現在開催中の高橋コレクション>
十和田展

十和田市現代美術館
「草間彌生からチームラボまで」
期間:2015/9/19-2016/1/11
http://towadaartcenter.com/web/exhibition_messages.html
 
パリ展
パリ日本文化会館
“COSMOS/INTIME”
期間:2015/10/7-2016/1/23
http://www.mcjp.fr/francais/expositions/cosmos-intime/cosmos-intime

<編集・山本真紀子プロフィール>

山本真紀子(やまもとまきこ)早稲田大学卒。某メガバンク総合職退職後、株式会社JunoJapan設立。アパレルブランドPR等ファッション関連ビジネスを経て、ライフスタイルマガジン「ADVENTURE KING」編集長(2012〜現在)/女性誌「MARIA oriente」編集長。趣味ランニング、飲酒。旅とワインをこよなく愛する冒険野郎。

<山本真紀子、その他の記事>
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