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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE Special Talk

レジェンド GAKU−MC
「NOとは言わない、僕の仕事術」(後編)

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「トラブルは旅を彩る調味料」
世界20数か国を旅して身に付けた「人間力」と「対応力」

アコースティックギターを弾きながら、ラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド、GAKU−MC。45歳というFORZA世代真っ只中である彼 が、今さまざまなジャンルで活躍の場を広め注目を浴びている。互いに大のサッカーファンとして共鳴した桜井和寿氏(Mr.Children)と共にウカス カジーを結成。音楽とサッカーを融合し、人と人を繋げるMIFAを立ち上げ、自身の音楽活動と合わせ多忙な日々を送る。日本全国、世界20数か国を旅し、 身に付けた多くのアーティストを惹きつける「人間力」。FORZA世代が見習うべき、その魅力にサトシーノが迫りました。GAKU-MC氏:僕は旅が好きで、気が付くと日本は全県まわって、海外も20数か国周りました。そこで旅っていいな〜って思ったのが、書こうと思ったきっかけだったんですが……。去年のブラジルワールドカップにブラジルに行った時に、SNSで「今からサッカーできるひと!」と、つぶやいたら、バックパッカーの日本人が30人近く集まったんです!前編はこちら

サトシーノ:前編では、音楽とフットボールを通じて、夢を追いかけているGAKUさんの仕事術をお伺いしました。ところで、新作LIFE IS A JOURNEYはどのような思いで作られたんですか?

GAKU-MC氏:僕は旅が好きで、気が付くと日本は全県制覇。海外も20数か国を旅しました。そこで「旅っていいな〜」って思ったのが、書こうと思ったきっかけ  だったんですが……。 去年のブラジルワールドカップにブラジルに行った時に、SNSで「今からサッカ  ーできるひと!」と、つぶやいたら、バックパッカーの日本人が30人近く集まったんです!

サトシーノ:え! そんなにいたんですか!?

GAKU-MC氏:その人数にも驚いたんですけど、もっと驚いたのは荷物の少なさ。聞けば、1年近くバックパッカーやってます!っていう若者の荷物が驚くほど少なかったんです。色んなものを削って、そぎ落として旅を続けてる若者に何か歌を贈りたいなって思えたんです。すごいトライ&エラーを繰り返して、その小さな荷物になってるわけでしょ。その荷物のひとつに、僕の曲もなれたら素晴らしいなって思ったんですよ。

サトシーノ:なるほど! 鳥肌が立ちました……。素敵なエピソードですね。『FORZA STYLE 』も40代男性に向けて、さまざまな旅を提案していますが……。GAKUさんは、旅から何を学びましたか?

GAKU-MC氏:LIFE IS A JOURNEYの歌詞にもあるんですが、「トラブルは旅を彩る調味料」と言って、本当に予測できないことが旅ではさまざまに起こるんです。でも、そこで止まれないので、この局面をどう乗り切ろうとか、トラブルを回避するための対応を必死で探すんですよ。僕も、旅先でスリにも遭いましたし、ホテルの予約が取れてなくて、色んなところ駆け巡って、言葉の通じないポルトガル語をやりくりしてなんとか泊まったりして……。これは、旅だけじゃなくてどんな場面でも使えるじゃないですか。仕事先で予定してたことがダメになったり、でもそれをどうやって対応していくとか。

サトシーノ:旅は、トラブルから多くのものを得れるのですね。

GAKU-MC氏:ツアーで周る旅だと、何事もすんなり行き過ぎて、記憶に残らなかったりします。確かに、遺跡とか見れば美しいし爽快感はありますが、楽な旅だと人間力アップにはならないんですよ。

サトシーノ:今まで行った中で、オススメの国とかありますか?

GAKU-MC氏:ミクロネシア良かったですよ。ジープ島という無人島は最高でした。この間行ったパラオも良かったですし、もちろん、セドナ凄く良かったです。
暖かい場所が良いと思います。ホテルがなくても命の危険はないですしね(笑)。

サトシーノ:LIVEも世界各国行かれてますよね? 言葉が通じない場所で現地の反応はいかがですか?

GAKU-MC氏:今年、ポートランドでライブやったんですけど日本のミュージシャン初めて見るって方も一杯いました。でも、音楽って国境超えるんだ!って感じましたね。日本語が通じないなりに、音でグルーブするんです! 今度はこの人達が、もっと喜ぶようなことを考えよう!っていう創作意欲にもつながりましたね。

サトシーノ:LIVEは、GAKUさんにとってどういったものですか?

GAKU-MC氏:LIVEは僕の全てですね。LIVEのために、曲も作るし、サッカーもしますし、読書もするし、ご飯食べますし。LIVEのためにこのインタビューも受けてます。

サトシーノ:ありがとうございます! そこまで言わしめる、LIVEの魅力って何ですか?

GAKU-MC氏:LIVEって、取り返しがきかないじゃないですか。CDを作るのであれば、撮り直せば済みますけど……。LIVEが究極の目的地ですね。

サトシーノ:LIVEでバンドでまわるツアーと、「独ガク」の魅力の違いとは?

GAKU-MC氏:LIVEを60歳になってもやり続けたいって思うんですよね。バンドメンバーがいるのももちろん気持ちいいんですけど、独ガクだとギター1本で気楽に行けるんですよ。食いっぱぐれないし。孫連れて、北海道旅行行った時に歌って金稼ぐ(笑)みたいな。全国各地にそんな一人でフラッと行って歌える場所を作りたいなと思ってやってます。

サトシーノ:GAKUさんは、本当に好きなことを仕事にされてますよね!そんなGAKUさん流の仕事術とは?

GAKU-MC氏:極力「NO」と言わないことですかね。やっぱり、NOって言うとそれで終わっちゃいますけど、一旦「YES」って言ってみるんです。

サトシーノ:それはどんなに自信がない仕事を頼まれてもですか?

GAKU-MC氏:そうですね。「これできますか?」「できます!」ってカブセ気味に言っちゃいます(笑)。大体、悩む時って無理めなことを注文される時なんで、そこはなんとか後で考えるって感じですね。振り返れば、やらなければよかったってことも一杯あるんですけど、それも気づきなんで勉強になります。

サトシーノ:半端無く仕事量が多いGAKUさんですが、どうやってスマートに仕事をこなしていますか?

GAKU-MC氏:一個一個あまり悩まないようにしてます。メールの時間を仕事の時間軸にしていて、開いたメールを即レスするようにしてます。メールは、壁パス!後回しに絶対しないんです。これは自信があります。サッカーもそうですが、ボール持ちすぎると良い事ないですから。

サトシーノ:確かに……。返事遅くなると、言い訳も余分に考えなくちゃいけないですしね(笑)。GAKUさんが続ける東日本大震災の被災地に全国からメッセージを届けるプロジェクト「 アカリトライブ」では、GAKUさんが全部の楽曲に加わってますが、どんな風に沢山のアーティストと、コミュ二ケーションをとっているのですか?

GAKU-MC氏:今年のアカリトライブでは、ナオト君(ナオトインディライミ)やC&K。ハジ→、そしてライムスターとかにも出演してもらったんですけど、本来ならその人達のバックバンドでやれば良いんですけど、わざわざ僕らが演奏するんですね。これがもう大変なんですよ。ただ、これをやることによって、このアーティストがどういう気持でこのキーにしたんだろうとか、どういうことで、転調したのだろうとか、体に入ると答えが見えてくるんですよ。リハは大変だし、せっかく覚えて練習してもその1回きりだし、だけどそれ以上のことをこのプロジェクトではもらっているんです。

サトシーノ:なるほど……。凄く大変ですが、一緒に演奏することで信頼関係が作られるんですね。

GAKU-MC氏:一緒に音を鳴らしたバンドは、フェスで対バンしたアーティストよりも仲良くなれるんです。それって財産ですよね。つまり、自分の未来への投資なんです。苦労した中じゃなきゃ、その信頼関係はできません。あと、イベントの最初から打ち上げまで、みんなが最高のパフォーマンスをしてくれるように声掛けを意識してしてますね。

サトシーノ:LIVEにかける情熱がひしひしと伝わってきます。 まわりのアーティストが、GAKU色に染まっている感じがします! ずばり、リーダーという感覚はありますか?

GAKU-MC氏:リーダーっていう意識はあまりないですが……。サッカーで例えるなら、フォワードみたいな感じはありますね。点は僕ひとりじゃ取れないけど、最後にゴールを決めるのが自分が多いという部分くらい。全員がボーカリスト(フォワード)じゃいけないしね。みんなのお陰でゴール決めれました!って感じです。自分が先頭切って走ることによって、まわりも一緒に汗かいてもらうという感じですね。

サトシーノ:では、GAKUさんにとって40代男性の格好良い男の条件とは?

GAKU-MC氏:格好良い40代って、仕事ができるのは当然なんですけど……。趣味も手を抜かない、家族もハッピーにできる奴だと思うんですよ。その人がいることで、周りがハッピーに感じるっていう人っているじゃないですか? 仕事だけできるってやつよりも、そういう人間力の高い人。

サトシーノ: 全部に一生懸命な人は、確かに格好良いですね! 見ているだけで、清々しいです!

GAKU-MC氏:あと、昔話をあまりしない人が好きですね。それよりも、「これからこうしたい!」って夢を語る人が好きです。

サトシーノ:GAKUさんの周りに、そんな全てを併せ持つ、理想の人はいますか?

GAKU-MC:ウカスカジーの相棒(Mr.Children桜井和寿さん)は、やっぱりそういう人の極みじゃないですか。あれだけ結果だしてるのに、自分のCD一枚も持ってないような人だし。常に新曲のことを考えていて、過去を振り返らない。そういうの良いなって思いますよね。

サトシーノ:桜井さんも、GAKUさんも僕にとっては、最高の40代男性の極みです!お二人のような40代になりたい。ぜひ、これからも僕達30代に夢を与え続けて欲しいです!では、最後にGAKUさんの今後の夢を教えてください!

GAKU-MC氏:満足しないでずっと音楽を続けていきたいですね。その日、その日作った目標をちゃんとクリアして、いつか武道館なのか、はたまたスタジアムなのかわかりませんが、ラッパーとして誰もたどり着いたことのないような所でラップをしてみたい……。それが夢ですね。

サトシーノ:GAKUさんなら、すぐに叶えれます!

GAKU−MC氏:先日、「夢先生」というJFAさんの取り組みで企画で中学生に授業してきたんです。その際、「夢は口に出して言わないといけない!」って言ったばかりなんですよ。全然俺のこと知らないんですけど、真剣に聞いてくれて感動しました。もうすぐ、ひとりひとりの夢を書いた手紙が届くんです。それが楽しみなんです!夢は、どんどん口に出して言った方が良いんです。

サトシーノ:凄い!その授業聞いてみたいです!! ぜひ、FORZA STYLEで、40代男性にも「夢先生」してください!

GAKU−MC氏:お!良いアイディア。40代限定ライブとかも合わせてやりたいね!

サトシーノ:40代限定ライブ!やりましょう!僕は、GAKUさんや桜井さんのお二人こそ、FORZA STYLEの理想像だと思ってます! 頑張ってる40代に勇気と感動を与えてください!

GAKU−MC氏:良いですね、夢が膨らみますね! よく相談しておきます。

サトシーノ:今日は夢のある話沢山してくださって、本当にありがとうございました!!

Photo:Naoto Otsubo
Text:Satoshi Nakamoto
衣装提供:niko and

「宮古島アカリトライブ」
開催日:2016年1月16日(土)13:00 ~ 18:00(予定)
ライブ以外にもワークショップや飲食ブースの出店等、楽しいコンテンツを企画中。
出演:GAKU-MC / D-51 / SOFFet/ 夏川りみ
会場:うえのドイツ文化村 ステージ広場
(〒906-0203 沖縄県宮古島市上野字宮国775-1)
http://www.hakuaiueno.com/
チケット:無料
※ご入場時に別途キャンドルホルダー代500円が必要となります。
キャンドルホルダーにメッセージを書いていただき、それを被災地に届けます。

【問い合わせ】
アカリトライブ実行委員会
http://www.akalitolive.com

GAKU-MC(ガクエムシー)
アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。2011年にレーベル Rap+Entertainmetを立ち上げ、“ラップで世界をプラスの方向に!”を合い言葉に精力的に活動中。2012年、キャンドルと音楽で心を繋ぐ音楽イベント“アカリトライブ”を立ち上げ、音楽による日本復興活動を続けている。 また同年、世界二大共通言語、音楽とフットボール。それらを融合し、人と人を繋ぐ場所として【MIFA (Music Interact Football for All)】を立ち上げる。2013年、自身の音楽活動と平行し僚友 桜井和寿(Mr.Children)とウカスカジー結成。最新シングル GAKU-MC / LIFE IS A JOURNEY (11月25日発売)、エッセイ “世界が今夜終わるなら”が大ヒット中。
公式サイト http://www.gaku-mc.net

最新曲「LIFE IS A JOURNEY」



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