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石田憲孝がナビゲートする
未来の自分をつくるための“投資時計”
第1回 オメガ 「マスター コーアクシャル」

2016.1.3
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2016.1.3

ジェームズ・ボンドは帯磁しないのである。

今、話題の映画『007 スペクター』。英国諜報部ジェームズ・ボンド(007)の活躍を描く冒険活劇(古く言えば)。時計ファンならば007が装備する時計のブランドをご存知だと思う。そう、オメガである。オメガには「マスター コーアクシャル」と呼ばれる画期的な機能を保有する時計がある。何が画期的なのかと言うと「マスター コーアクシャル」というムーブメントを搭載する時計は“磁気帯び”をしないのである。

耐磁時計がつくられる理由とは!?

我々の生活環境にはいたるところに磁気が存在する。たとえば、携帯電話の磁気はかなり強い。TV、パソコン、カバンの磁石の留め具にいたるまで磁気に触れずに生活することは不可能なのである。ところがだ、時計は磁気にとても弱い。磁気が時計に溜まると時間を狂わせるだけではなく、故障につながることが多々ある。そこで時計はある程度の頻度で磁気抜きという作業を行う必要がある。

それを克服するためにいくつかの時計メーカーは磁気が帯びにくい時計をつくってきた。IWCなどに代表される「耐磁設計」の時計である。耐磁設計の時計は「軟鉄」という素材でつくられたインナーケースで機械を包み込むように設計する。軟鉄は磁気通しやすい素材であるため自らに磁気を通し吸収し、機械に磁気が帯磁しないようにしているのである。しかし、それでも完全とは言えないのだ。それどころか強力な磁気にはまったく役に立たないのである。

そこでオメガは考え方を変えた。それが「マスター コーアクシャル」という機械を搭載した時計である。それは鉄で包むこむインナーケース設計のものではなく、機械において「帯磁しやすい部品を帯磁しない素材でつくる」ことで耐磁時計を実現したのだ。

シリコン製のひげゼンマイ、時間をつくりだす大切な部品であるテンワ、アンクル、コーアクシャル・ホイールは耐磁合金「ニヴァガウス」でつくられている。しかも、鉄で包まれていないため裏蓋から機械を眺めることが可能なのである。

耐久は正式には15000ガウス。通常のインナーケースモデルが1,000ガウス(強化耐磁時計 200ガウス =16,000A/m)程度のため、その強靭さは群を抜いている。たとえばiPADのカバーにはマグネットが付いている。その最大発生磁力は1,000ガウスを超える。もちろん医療機器では多く機械が1,000ガウスを優に超える。

オメガの「マスター コーアクシャル」搭載モデルはMRIはもちろんのこと、生活空間にあるすべての磁気を寄せ付けない。しいて磁気を帯びる危険があるとしたら、欧州原子核研究機構の大型ハドロン衝突型加速器の中にあるときだけだと言う(なんだかわからないが人が入れる場所ではない様子)。多くの医療に携わる方にとってはもう時計を外す必要はない。正確な秒が常に手にできる。

腕時計に個性を与えるミリタリー仕様のストラップ

さて、12月4日から公開されている『007 スペクター』。その中で使われている時計が“重要な秘密兵器”として登場するオメガ「オメガ シーマスター300 マスター コーアクシャル スペクター」だ。劇中、このモデルをQからジェームズ・ボンドは渡される。終盤で大活躍してくれるガジェットなのだ。なるほど、メタルブレスではだめなわけだ。

映画『007 スペクター』でボンドの命を救うことになる秘密兵器「シーマスター300 マスター コーアクシャル スペクター リミテッド」。映画の仕様とは異なり、「007」という刻印がストラップのパーツに入る。両方向に回転するベゼルと時針を単独で動かすことができる機能により第二時間帯(GMT)を表示する。世界をまたいで活躍するボンドにはまさにうってつけ。300mの防水機能を持つ。

もちろんこのモデルは映画の中のような“あの”性能はもちろん持ち合わせていない。オメガの「シーマスター300 マスター コーアクシャル スペクター リミテッド」は定番のデザインを少し変えて、NATO仕様のナイロンストラップが付属する。ジェームズ・ボンドは今回『007 スペクター』の中で、この仕様の「シーマスター300」を装着している。

このストラップのベースとなっているのはフェニックス社の「G10」。NATO軍正式採用のストラップで、まさに英国防衛省に納められている。オメガのものは独自に生産したものである。

初代のボンド、ショーン・コネリーは初期作品(『007 ゴールドフィンガー』など)ロレックスの「サブマリーナー」Ref.6538にフェニックス社のストラップを装着して登場している。

現在のボンド、ダニエル・クレイグは本人2作目となった『007 慰めの報酬』の記者会見などからオメガにこのストラップを装着していた。まだ『007 スペクター』が決定していなかった頃から使っていたことを考えるに、今回の採用はダニエル・クレイグの提案があったのではないだろうか? 真偽はわからないが、ショーン・コネリーをリスペクトしたのは間違いない。

ボンドモデルには映画では利用されていないものの、ボンドで装備されて30周年を記念したモデル「シーマスター アクアテラ ジェームズ・ボンド007 リミテッド」がある(映画では定番が利用されている)。ボンド家の家紋を略式化した「盾」を秒針と文字盤にデザインしたドレッシーなもの。このお話はまた次回。
ジェームズ・ボンドの限定モデルはすべてこのように裏蓋から機械を眺めることができる。ローター(ゼンマイを自動に巻き上げる振り子)にはボンドファンなら知らない人はいない「ガンバレル・シークエンス(007を狙うライフルに刻まれたガンバレル(銃身)の中から写した形の映像)」がデザインされている。

3作目にあたる『007 ゴールドフィンガー』だが、007の黄金時代のパターンをつくりあげた作品である。金粉で塗られた女、日本人の巨漢な殺し屋、アストンマーチン「DB5」の初登場、誰もが知っているテーマ曲、話題満載の娯楽冒険活劇だ。その冒頭、ジェームズ・ボンドが海辺から上がってきて、ウエットスーツを脱ぐと白いタキシード姿になる。ライターをつけて時間を確かめる。その時に暗闇に浮かび上がるのがロレックスにフェニックス社製のストラップを装着したモデルである。

⇒『007』シリーズから誕生したタキシードの着こなしとは!?
(次ページに続く)

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