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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

ほぼ週替わり! THE STYLE GUIDE 4th

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STYLE 04
「キャメルのコートは、フォーマルにもカジュアルにも使えるから便利なんです」



いつの時代も、女性たちが好む大人の男性のスタイルは、あんまり変わらないのです。基本的に、清潔感があって、シンプルなスタイル。流行の洋服を着ているより、普遍的で質の高いものをさり気なく着ている男性のほうが好感もてるんだそうです。そこで、小誌編集長でありファッションディレクターの干場義雅が、ほぼ週替わりでその着こなし方をご紹介。王道のコンサバをベースにしつつ、古く見えないように時代感を取り入れ、ちょっぴりセクシーに味付け。干場流“エロサバ”コーディネートをレクチャーしていきます。前回のSTYLE03はこちら

さて前回は、休日に映画なんか行くときに僕がよくしている格好として、
クルチアーニの“シルカシ”のタートルネックの黒ニットを着て、グレースーツをカジュアルに着る……。そんなスタイルをご紹介しました。

で、ですね。そのスタイルの上には、こういうキャメルのコートが似合うんですね。このコートは、スタイル01でも紹介したものなので、詳細はソチラをご覧下さい。ということで、今回はこの辺で。

って、終わりかよ(笑)。←すいません。別に、手抜きをしているわけではないのですが……。今週は撮影が立て込むのでお許しを!

ちなみに、ちょろっとだけコートのことを触れておきます。このコートは、チェスターフィールドコートのカタチに見えますが、実はポロコートと呼ばれるもので……。袖口の部分がターンナップカフ(折り返して二重になっている袖)になっていたり、後ろにバックベルトが付いていたりと、チェスターよりもスポーティな要素が入っているんです。

ポロコートは、その名の通り……。元々、スポーツの王様と言われているポロ競技の選手たちが、競技の合間に軽く羽織ったり、観戦する時に着用するアイテムとして、英国の紳士達が着用したことが発祥なんです。

だからエレガントだけどスポーティなんです。しかも、スポーツ観戦で着られている。しかも、そのスポーツがポロ競技でスポーツの王様と言われている。という図式により、大袈裟かも知れませんが、このポロコートは、ラグジュアリースポーツの頂点と言っても過言ではないのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにポロという競技を、以前、ブリオーニ島というクロアチアにある島で観たことがあります。サッカー競技場を4面使うぐらい広い野原で、ゴルフのパターみたいなクラブを持った人間が馬に乗り、野球のボールみたいなものを打ち合って、ホッケーのようにお互いのゴールを目指し合うんゲームなんです。


動く馬にまたがり、しかもゴルフのパターみたいなクラブを持って、小さい玉を打ち合うんですよ。動かないボールを打つゴルフだって難しいのに、動いてる馬に乗って小さい玉を打つんですから、むちゃくちゃ難しいのであります。

しかも、4対4、合計8頭の馬が試合に出るのですが……。実は、試合に出る1頭につき3頭の控えの馬がいるのです。ということは、4×8で32頭の馬がいないと、このポロ競技は出来ないのであります。ひょえ〜って感じでしょ。そう! なんです。だから、スポーツの王様と言われるのであります。

ということで、このポロコートは、そんなエレガント性も兼ね備えておりながらスポーティな要素も含んでいるので、ONもOFFも、フォーマルからカジュアルスタイルまで似合うのです。

これも1枚あると非常に便利なコートなんです。オススメは、もちろんキャメルカラーを。素材はキャメルだったり、カシミアなんぞはいかがでしょうか? きっと一生ものとして着続けることができるはずですよ。ちなみに僕は、もう17年ぐらい着ています。17年着れば10数万円ぐらいするコートでも、元は取ったも同然ですね。ということで、キャメルのポロコートは、エコラグの代表的なアイテムなのです。

アイテム
コート/サルトリア パルマ×ビームスF
スーツ/B.R.SHOP
タートルネックニット/クルチアーニ
ベルト/エルメス
ソックス/カルツェドニア
靴/WH
キーチェーン/エム・フラテッリ
サングラス/レイバン
(すべて干場私物)

エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造 語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的 なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを 着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデ ザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で 例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティ ブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロ く見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

Photo:Kazuya Furaku
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba

『FORZA STYLE』編集長
干場義雅

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山聡さん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。



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