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LIFESTYLE Special Talk

『ラスト・ナイツ』でハリウッド進出
紀里谷監督インタビュー
「まだ出世争いで消耗してるの?」

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紀里谷監督、イケメンで怖そうだなと思ってたけど、イケメンで優しかった(ホッ)

はじめまして、新人ライターの西内悠子です!

今回、絶賛上映中の映画『ラスト・ナイツ』の監督、紀里谷和明さんにお話を伺うことになりました! 駆け出しライターなのに、お相手がよりによって紀里谷監督って、何かの罰ゲームでしょうか? こ、怖い……(笑)。しかもイケメンですよね?イケメン、怖い……(笑)。どう考えても怖いでしょう。だって紀里谷監督ですよ!?

映画『CASSHERN『GOEMON』や、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのミュージックビデオ『Unfair World』などの名だたる作品を手がけたあの紀里谷監督ですよ!? あのチョットとっつきにくい印象の紀里谷監督ですよ!? あのチョット気難しそうな印象の紀里谷監督ですよ!? 嗚呼、怖い。怖い要素しかないわ……

最近テレビで見せてくれるようなドジでオチャメな一面って本当にあるのかな? あのドジでオチャメな一面は全部『ラスト・ナイツ』の宣伝のための「ビジネス・ドジ」だったらどうしよう。私が粗相なんかしちゃった日には「ラスト・アイツ」なんて言われて、もう二度とインタビューを受けてもらえなかったらどうしよう……

そんな私の不安をよそにその日はやってきました。静かな部屋の沈黙を、コツコツコツという足音が破る。そこに颯爽と現れたのは、シックなスーツに身を固め、大人の色気とオーラを纏った紀里谷和明監督。なんとまあ!「高身長」「高ルックス」「高興行収入」! 3高とは紀里谷監督のためにある言葉なのですね!と、バブル世代でもないのに心の奥底から思った次第です、ハイ。

紀里谷監督の格好よさに言葉を失っている私をよそ目に、紀里谷監督が何やら頬張っていらっしゃる。なんと!? それはチョコレートではないですか。「ちょっと、食べながらでも良いですか?(照笑)」と、はにかむ紀里谷監督。格好いいのに食べているものが可愛い! 怖いと思っていたのにハニカミ笑顔が優しい! ギャップ萌えとはこのことか。これほどまでに全身全霊でモテを体現している人が紀里谷監督の他にいるでしょうか! いや、いません!


「ごめんなさいね、朝ごはん食べてなくて。これ、プロテインが入っているチョコなんですよ」と、ハニカミ笑顔の紀里谷監督。プ、プロテイン!? 「それ以上筋肉つけて美bodyになってどうするんですか紀里谷監督! 私、もう、インタビューどころじゃないです紀里谷監督! 全身が格好よすぎます紀里谷監督ぅぅ!」という心の叫びを誤魔化そうと、「こ、これ以上強くなっちゃうんですか?」と意味不明な言葉を発してしまった私……。そんな訳の分からぬ新人ライターの発言にも、優しく「炭水化物をとりたくないから、プロテインをとっているんですよ」と、またまたニコッとアンニュイな笑顔を見せてくださった紀里谷監督。怖いと思っていたけど……めちゃくちゃ優しいやないか!

は〜良かった。と、ホっと息をつく間もなくインタビュー開始!

この後、インタビューは思わぬ方向に白熱することとなる……!

「サムライの勉強はしないでくれ!」紀里谷監督がハリウッドスターに求めたこと

西内映画『ラスト・ナイツ』は、オスカー俳優モーガン・フリーマンやクライヴ・オーウェンら各国の豪華俳優陣が名を連ねるハリウッド映画ですが、題材となっているのは日本の「忠臣蔵」ですよね。サムライさながらに、正義のために刀を抜き忠誠のために己を差し出す人間ドラマに心を打たれました。そこで、各国の名優たちに「日本人の心」を表現させるために用いた工夫はありますか?

紀里谷僕は、そもそも「日本人の心」なんてのは日本人の思い込みだと思っているんですよ。日本人が日本人らしいと思っている「日本人の心」「サムライの心」というのは、実は世界共通のものなんです。正義、恩義、この「義」を大切にする国は日本以外にもたくさんあります。だから、17カ国からきている俳優陣にはあえて「日本のサムライ」を勉強して欲しくはなかった。勉強することによって、その演技が「借り物」になってしまうからです。実際に俳優陣には聞かれたこともありました、「日本のサムライを勉強したほうがいいか?」と。

西内:確かに、刀を抜き正義を守る『ラスト・ナイツ』の騎士を演ずるともなれば、きっと俳優さんたちは「日本のサムライ」について知っておいた方が良いのかな?と思いますよね。それに対して紀里谷監督はどのように答えたのでしょう?

⇒年功序列、ご恩と奉公。その価値観は正しいか(次ページへ続く)



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