本当に着回しが効く、Pコートの新定番！
こんにちは！ 『FORZA STYLE』編集長の干場義雅です。
この度、『ANA STORE』との新たな取り組みとして、はじまったこの企画。ワタクシ干場が自信を持ってオススメする最旬のトラベルスタイルについて毎回指南していく、という連載です。
大変好評だった第１回の「タマネギルック」に続いて、今回は「ロングＰコート」についてお話します。前回と同じく耳慣れない言葉で恐縮ですが（笑）、旅慣れたお洒落の達人たちの間で、今もっとも注目されているアイテムらしいんです。
「ロングＰコート」とは、その名のとおり、長い着丈のPコートのことを差します。Pコートはもともと19世紀末頃にイギリス海軍が着ていた軍服で、「P」とはパイロットの頭文字から取ったものです。手を温めるためのポケットや、生地が厚手で防寒性に優れていたので、そこから漁師たちの間でも着られるようになったんです。彼らは甲板などの厳しい条件で作業をしなければなかったので、風向きによって左右どちらでも上前を変えることもできて、片方のボタンを破損しても別のボタンで留められるダブルの仕様になっているんですね。
そんな軍服をルーツに持つPコートを旅で活用する、というのが今回のキモなんです。ここ数年、メンズファッションは、全世界的にカジュアル化傾向に向かっていまして、その影響からビジネスシーンでの服装の幅がどんどん広がっています。着丈がほどよく長い「ロングPコート」は、ビジネスシーンはもちろん、休日のカジュアルでも着られることから、とっても注目されているんです。つまり、一着あると一石二鳥。本当に着回しが効く便利なアイテムです。
では早速、「ロングPコート」のコーディネイトを披露します。どうすれば格好良く着こなすことができるか、ワタクシが実例をご覧にいれてみせましょう！
上質なコートの着丈を活かして
スーツにカジュアル感をプラス！
１体目は、「ロングPコート」とスーツの組み合わせです。従来のPコートって、もっと着丈が短いのですが、このSANYO×ANA STOREとの別注アイテムなら上着を覆い隠せるので、スーツの上から着てもまったく違和感がありません。シルエットも考え抜かれているし、上質な素材だから、どう転んでもくだけすぎる心配がないんです（笑）。さらにボタンの留め方や襟を立てるなどしてニュアンスを出すと、グンと雰囲気が備わります。鞄は着こなしの味付けを兼ねて、あえてカジュアルなものを選んでいます。シンプルなコーディネイトだからこそ、コレひとつでだいぶ印象が変わります。最後の仕上げに、柔らかな物腰にみえるようにメガネをかけてみました。
デニムでも野暮ったくならない
絶妙な丈感＆シルエット
２体目のコーディネイトでは「ロングPコート」にデニムを合わせてみました。キモは１体目と同じで、たとえカジュアルであっても上品に仕上げること。Pコート×デニムって、一歩間違えると野暮ったくなりがちなんですが……。このコートの場合、丈感とシルエットが絶妙！ ですから羽織るだけで様になります。でも、安心するのはまだ早いです（笑）。Pコートの上品さを損なわないように、デニムは必ずイマドキのシルエットを選びましょう。適度なゆとりがあるスリムテーパードだと、女性の受けもいいし、大人っぽく着られると思います。気分的には楽チンなスニーカーを合わせたいところですが（笑）、ここは汎用性の高いダブルモンク、しかもラバーソールがいいですね。
旅での荷物はなるべくコンパクトにしたい。そんな時にあらゆるシーンで使える「ロングPコート」は本当に使えます。だって、これひとつでどこへでも着ていけるんですから。ちなみのコチラ、お馴染みの僕がディレクシィンするANAショッピング A-styleの『旅ジェン』で購入できます。ぜひ、皆さんも旅や出張の際に「ロングPコート」に一枚用意することをオススメしますよ。次回もお楽しみに！
Photo：Ikuo Kubota
Text：FORZA STYLE
