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FASHION 魁、干場塾!

第21回 エルメネジルド ゼニアのパーティーに着ていくスーツ

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モードとクラシックの中間!?
干場流パーティーに着ていくスーツスタイルの極意とは

34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場(ほしば)のコーディネートを徹底解剖! 第21回目は、エルメネジルド ゼニアのパーティに招待された干場のスーツのコーディネートについて聞いてみました。

サトシーノ「干場さ~ん! 今日は夢みたいっす~! エルメネジルド ゼニアのパーティに僕も参加できるなんて~。周りは有名人ばかりじゃないっすか~! 緊張しますっす~!」



干場「なんだよ! 緊張しますっす~って(笑)。くねくねしないで、もっとピシっとしろ! 確かに今日は、凄い報道人の数だな。それもそのはず。クリエイティブディレクターのステファノ・ピラーティさんもわざわざイタリアから来日してるからね~」

サトシーノ「そうそう! ピラーティさんに逢えると思うとドキドキ! 絶対格好良いんだろうな~。ところで、干場さん今日の着てるそのスーツってどこのですか?」



干場「もちろん、これはエルメネジルド ゼニアのスーツ。ステファノ・ピラーティさんが手がけているクチュールラインのものだよ。今夜は、パーティの前にこのアマン東京でディナーの会食もあったからこのスーツにしたってわけ。わざわざイタリアからピラーティさんも来日してるんだから、そこは絶対着て来るでしょ。この精神こそが......。はい、ココで問題です。サトシーノ君、何でしょう?」

サトシーノ「はいはーい! お・も・て・な・し~!」

干場「シーッ! 正解だけど声がデカイ! 恥ずかしいだろ~。 そういうこと! こういう敬意を表す日本人の精神って、昔から好きなんだよね。お・も・て・な・し! というより、ホシピタリティだな(笑)。でも自分のスタイルは曲げたくなかったから、わざわざピラーティさんのスーツを自己流にアレンジして、裾幅を17cmに直してるんだよ。着こなしもいつものように白シャツに白チーフ、それにお気に入りのWHのシューズ。マイ・スタンダードを崩してないんだ」

サトシーノ「確かに! 言われるまで、ピラーティさんが手掛けてるスーツって気が付かなったくらいですもん。このスーツの特徴ってどこなんですか?」

干場「ブラックに近いネイビーで、実は無地じゃないんだ。光に当たらないとわからないぐらい、地味なシャドーチェック。それから、ステファノ・ピラーティさんのスーツのデザインってゴージ位置が低めで、着丈が短いんだよね。全体的にパーツが中央に集まってるモダンなスーツなんだ。実はパンツラインは太めだったんだけど、自己流に直したってわけ。でも、このスーツの直しについてステファノ・ピラーティさんに直接聞いてみたんだよ、どう思う?って」

サトシーノ「ええええ! ピラーティさんに直接! うわ、度胸ありますね~。だって自分のデザインを変えられてるわけでしょ!? 怒られなかったんですか?」

干場「それが、凄く似合う! って誉めてくれたんだよね。」

サトシーノ「すごいわ~。さっすが! 干場さんって、本当に自分のスタイルを貫いてますよね~。そのスタイルを崩さないスーツの着こなしって、どんな考え方からなんですか?」

干場「クラシコイタリア過ぎるスーツスタイルって好きじゃないんだよね。イタリア本土でも、クラシコイタリアにこだわり過ぎている人って実は少なくなってきていると思うんだ......。はい、サトシーノ君、では、ここでもうひとつ問題! さあ、ここに当てはまる2つの言葉を入れなさい。【今は、世界が〇〇〇〇〇化しているから、〇〇〇化したスーツが増えている】」

サトシーノ「はい! 超カンタン! え~っと、温暖化してるから、軽量化したスーツが増えている!」

干場「なんでやねん! それもあながち間違いじゃないけど、ここでは関係ないだろ~! 問題前のフリを聞いてたか? フリを~! 正解は、グローバル化しているからモダン化したスーツが増えている!」

サトシーノ「あー! なるほど。そっか~! 美味しいですもんね、特にあんこがギューギューに詰められてるやつ~!」

干場「そうそう、やっぱりこれには日本茶が合うよね~。って、バカ! それはモナカ! 答えはモダン化!」

サトシーノ「あー、頭突きは良くなかったですよね~。フランス代表のすごいサッカー選手でしたけど」

干場「いや~、彼の活躍してた黄金期はサッカー盛り上がってたもんな~。実は俺と同じ年生まれでさ、オレもまたサッカーやろうかな......って、それは、ジダン!! コラ~ッ! モナカでもなければ、ジダンでもない! この場所でノリツッコミさせてんじゃない!」

サトシーノ「干場さん、でも......。モダン化したスーツって結局、どんなスーツを言うんですか?」



干場「急にマジメか!(笑)。 あのな、スーツもそうだけどモードは、クラシックに、クラシックなモードに寄せるスタイルが俺はモダン化してることだと思うんだよ。クラシック過ぎても、モード過ぎてもいけなくて、それが世界基準になってきているんだ。要は、そのバランスがとても大切ってこと」

サトシーノ「なるほどな~。確かに今日だって外国人の方が多いですもんね~。着こなしって、その辺も考えているんですか?」

干場「もちろんだよ! 今日のディナーだって、目の前にフランス人がいて、その隣はイタリア人だったし......。世界ってより狭くなっているんだよ。だから何を着るかっていうよりも、大人の着こなしにおいては、T.P.P.Oがより重要なんだ。わかるか?」

サトシーノ「あああああーーーーーー! 干場さん! ピラーティ、ピラーティさんが~そこにいる~!!  一緒に写真撮って来ます~」

干場「 コラ! 聞いてんのか、人の話~! お前はT.P.P.Oを知る前に、ちゃんと人の話を最後まで聞きなさい!」

サトシーノ「ああああーーーーー! 干場さん! ピラーティさん......。どっか行っちゃったじゃないっすか~。せっかくのチャンスだったのに~!」

干場「知らねーよ! なんで俺のせいなんだよ! お前はまだまだステファノ・ピラーティさんに会える身分じゃないってこと!自分をもっと磨きなさい」

今日はここまで!

Photo,Text:Satoshi Nakamoto



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