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フォルツァ世代にストライク!
'90〜'00年代パリのクラブシーンが舞台の
音楽青春映画『EDEN/エデン』

2015.9.4
2015.9.4

時代を映すディテールが満載!

20代の頃はクラブで遊んでいたけれど、最近は落ち着いちゃってすっかりご無沙汰……という人も少なくないと思われるフォルツァ世代。観ればきっと“あの頃”が懐かしくなりつつ、またちょっと夜遊びに繰り出したくなるフランス映画『EDEN/エデン』をご存知ですか?



冒頭、ひっそりとした森で開催されたレイヴパーティーに参加する大学生のポールをカメラが捉えるこのシーンだけで、パーティーでしか味わえない“何かが始まりそうな気配と興奮”が蘇ります。ポールはその後、“ガラージ・ハウス”というジャンルをプレイする“Cheers”というDJユニットで活動し、成功を掴みます(第一部「パラダイス・ガラージ」)。ところが、流行の変化に対応できず挫折を味わうことになり……(第二部「ロスト・イン・ミュージック」)。

ポールのモデルとなった人物は、世界的に注目を集める若手女性監督ミア・ハンセン=ラヴの兄であり、元DJで現在は物書きとして活動中のスヴェン・ハンセン=ラヴという人物。本作に共同脚本としてクレジットされている彼は42歳と、まさにフォルツァ世代なのです。

▶︎拡大画像表示 ©Tadamasa Iguchi



「まず、妹からインタビューを受けて、僕が経験したことや周囲の人間について語っていきました。それをもとに彼女がシナリオの第一稿を作り、彼女から「ここの会話を書いてくれない?」「このシーンも書いてみて」と言われた部分を担当しました。結果的に、ポールのストーリーは完全にフィクションになりました。ただ、ディテールにはリアリティが必要なので、衣装やロケ地などは歴史物語を作っているかのようにリサーチを重ね、かなり忠実に再現しました。それがドキュメンタリーのような印象を作品に与えているのだと思います」

ガールフレンドと夜を過ごした翌朝、ポールは彼女からポール・スミスのTシャツを「貸して」と頼まれたところ、他のTシャツを貸し与えるシーンがあります。

「あのシーンは、パリにポール・スミスの一号店ができたばかりの頃(1993年)だったので、主人公のポールが流行の先端をいっていることを表すために取り入れてみました」

こんな些細なシーンひとつとっても、ディテールで時代の説明をするだけでなく、登場人物のキャラクターを彩る本作の優れた特性がわかるのです。


ダフト・パンクも参加した充実のトラックリスト


映画に登場するのは、'90年代から'00年代にかけパリのナイトシーンを賑わせたクラブやDJたち。スヴェンが3年間毎週のようにパーティーを企画しDJとしてプレイした“ラ・クーポール”というクラブを使っての撮影には、スヴェン自身、感極まるものがあったとか。

「ラ・クーポールでは人生のある時期に多くの時間を過ごしました。そこから何年も遠ざかっていた場所で撮影をするのは奇妙な感覚がありました」

フランスを代表するアーティストであるダフト・パンクの二人の出演シーンも見どころのひとつ。彼らは素顔を公表していないため、世界的に有名になってからも、クラブの入り口で入店を断られるというエピソードがユーモラスに描かれます。

そのダフト・パンクの「Da Funk」ほか、トラックリストはスヴェンとミアがセレクトした43もの楽曲で構成されています。

「まず、使いたい曲を200くらいリストアップし、映画に合わないものを少しずつ削っていきました。最も重要な曲は、オープニングでベース音だけが流れるJaydeeの『Plastic Dreams (0riginal version) 』。これは僕が初めて買ったレコードで、思い出の曲。あと、タイトルバックで流れるSueno Latinoの「Sueno Latino (Illusion first mix) 」は非常にオリジナリティがあって、当時、革命的な曲でした。自分の感情やフィーリングに響くだけでなく、どちらも音楽そのものが力を持っている曲だと思います」

一人の青年の1992年から2013年までを綴る本作からは、夢を叶えてもその先の人生は決して安泰ではないという、誰の人生にも共通するビタースイートなテーマが浮かび上がります。そのテーマと甘美でドライなフレンチ・エレクトロ・サウンドの相性の良さは憎いほど!

「この映画は、若い時代の人生の選択がテーマにあります。芸術的な道を選ぶのか、諦めて普通の道を選ぶのか。芸術で身を立てるのは難しいけれど、若い人はお構いなしに突き進んでいくことがある。その時期を経験した大人の男性には、自分が若い頃に選択したものや、あの頃に感じていた欲求や欲望に思いを馳せてもらえたらなと思います」

文化系女子との映画デートにも自信をもっておすすめできるクオリティの本作を鑑賞後は、隠れ家ビストロ経由でクラブへ……なんてコースでキメてみてはいかがでしょうか?

Text:Takako Sunaga

【予告動画】

『EDEN/エデン』
2015年9月5日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ
2014年/フランス映画/131分/原題:EDEN
公式HP:http://www.eden-movie.jp/
配給:ミモザフィルムズ
©2014 CG CINEMA-FRANCE 2 CINEMA-BLUE FILM PROD-YUNDAL FILMS

 

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