衿型で印象がガラリと変わるタキシードスーツ
34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場(ほしば)のコーディネートを徹底解剖! 第18回前編は、一生着られるタキシードのオーダーの仕方を、完全予約制のクロージングオーダーサロン「サローネ オンダータ」でモデリストの滝沢 滋氏から学びます。
サトシーノ「干場さん、今日はむちゃくちゃ楽しみなんですよ! なんたって、あのサローネオンダータでタキシードをオーダーするって聞いたんで!」
干場「そうそう、今度11月にTakizawa shigeruが銀座の並木通りにフラッグショップをオープンするんだよね。そのレセプションに着ていくタキシードを作ろうと思っててさ」
サトシーノ「そう! 滝沢 滋さん! むちゃくちゃ憧れの人で、実は10年前、ポール・スミスの店員時代にスタッフと一緒にオンダータのショップにお会いしに東京に来たんですよ~!」
干場「へ~! そうなんだ。 まさか、『FORZA STYLE』で編集者として取材で行くとはね......。何かのご縁だな」
サトシーノ「そうなんですよ~。むちゃくちゃ緊張して汗が止まらない~。ふー。あ、干場さんハンカチ貸してもらえます?」
干場「あ、はい。どうぞ......。って、お前俺にもちゃんと緊張感持って接しなさい! 早く汗拭いて(笑)。置いていくぞ~」
サトシーノ「ま、待って下さいよ~!」
干場「滝沢さん、どうもお世話になります。今日は宜しくお願い致します!」
サトシーノ「今日はお会いできて本当に嬉しいです! 『FORZA STYLE』編集部の中本と申します。実は、10年前に滝沢さんにお話を伺いに福山から東京に来たことがあるんです!」
滝沢さん「そうだったんですか!? どうぞ、宜しくお願いしますね。では、早速はじめましょうか。まずは、どのモデルにするか色々着ていただけますか? まずは定番のシングルのピークドラペルのモデルです!」
干場「これは着心地、最高ですね。スタンダードなモデルだから一着あれば間違いなく一生モノで着られますね」
滝沢さん「あとは、ダブルブレステッドのモデルもありますよ。これはいかがですか?」
干場「なるほど~。ダブルも良いですね~。こんなスタイリッシュなダブルは初めてです。ボタンは2つなんですね。因みに、タキシードの場合でのダブルって基本のボタン数はいくつなんですか?」
滝沢さん「ボタン数が少なくなればなるほどフォーマル度は増しますから、2つがタキシードの場合はベストですね。もちろん4ボタンもできますよ。あとは、ショールカラーもございますよ」
干場「ショールカラーって新鮮ですね~。これをオーダーしてる人って少ないですか?」
滝沢さん「ですね。ショールカラーは少ないですかね。王道だとやはりピークドラペルですかね」
干場「じゃあ、やっぱり王道のピークドラペルでいきましょう。モデルはこちらでお願いします。ラペルでガラリと印象が違うんですね~」
滝沢さん「では、細かくサイズチェックさせていただきますね」
干場「どうですか? あまり肩まわりがコンパクトじゃない方が好きなので
若干大きくしてもらえますか? 例えば、5mmぐらいとか......」
滝沢「もちろんできますよ。1cmだと出しすぎだと思うんで」
サトシーノ「5mmとか......超細かい。やはりそこがオーダーのなせる技なのか......。こうやって、妥協せずに最高のフィッティングを決めていくんですね。勉強になります!」
今日はここまで!
次回は、オンダータのオーダータキシードで驚くべきオプションが明らかに!
後編はこちら!
Photo,Text:Satoshi Nkamoto
【問い合わせ】
サローネ オンダータ
東京都中央区銀座5-9-15 銀座清月堂ビル5F
03-3569-3962
営業時間:12時〜20時
※完全予約制
【関連記事】
連載「魁、干場塾!」
第17回 エストネーション京都店特別編
魁、干場塾!
第18回 サローネ オンダータでタキシードをオーダーする 後編