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FASHION 魁、干場塾!

第10回 祝!「PELLE MORBIDA」
旗艦店出港パーティで着用したジャケット 前編

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どうなってんの? アレの付け方がジャケットの見栄えを変える

34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場(ほしば)のコーディネートを徹底解剖! 第10回目は、PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)の銀座店オープン記念レセプションパーティのコーディネートに注目しました。


サトシーノ「干場さん、おめでとうございます! いよいよ「PELLE MORBIDA」の旗艦店が銀座にできましたね~。この写真は、まさにそのオープニングパーティに着ていたコーディネートですよね」

干場「そうそう、早いよな~。サトシーノとペッレ モルビダは切っても切り離せないよね。福山でレセプションパーティしたの鮮明に覚えてるよ。あれから早3年経つんだな……。感慨深いな~!」

サトシーノ「あ、干場さん、そこはまたで。ちょっと時間ないんでキーマー(巻き)でお願いします!」

干場「何だよ、急にキーマーって。業界人か(笑) わかったよ、じゃあコーディネートの話に早速いくか。今回のテーマは何だかわかるか?」

サトシーノ「う~ん、なんですかね~。テーマですよね? あ、もしかして……やすきよのやすし師匠!」

干場「なんでやねん! 怒るでしかし~! って言ってる場合か! ちゃうわ、もっと分かりやすいだろ!」

サトシーノ「じゃあ……タカ&トシ?」


干場「そうそう、国産のペッレ モルビダも良いけど、LLビーンのトートも使い勝手良いよねって…。欧米か! ってノリツッコミやってる場合じゃないの! もう答え言うぞ、船長だよ、船長!」

サトシーノ「船長!? あ、ペッレ モルビダの舵取り! なるほど、うまいっすね~。てっきりお笑い芸人かと思いましたよ~。」

干場「アホか。俺がいくらお笑い好きでも、こんな大切な時にボケたりしないわ! 」

サトシーノ「あ、時間ないんでキーマー(巻き)でお願いしますね。このブレザーってどこのブランドなんですか?」

干場「キーマーってどこで覚えたんだよ(笑)。いらつくわ~。まあ、いいわ……これは、昔ビームスに菊池さんって方がいてな。身長が183cmでスマート。その人のダブルのネイビーブレザー姿がカッコ良くてさ……。それを真似してオーダーしたんだよ」

サトシーノ「へ~! オーダーでこだわってる部分ってありますか?」

干場「このダブルのジャケットって8ボタンだろ? ボタンの数が多いから、通常は長身の人に向くデザインで、着丈も少し長くなるんだ。でも、俺は177.7cmだから、自分の身長に合わせてオーダーの際に少し短くしたんだ。後ろから見たらシングルと間違えるほどの短さ。これによりモダンに見えるだろ?」

サトシーノ「なるほど~。そうなんですね。他に特徴ってありますか?」

干場「よく見てみ?  何かがしっかり立ってるのがわかるか?」

サトシーノ「昼間っから何、下ネタ言ってでんすか~?  何も立ったりしませんて~」

干場「ばかやろ! 下ネタちゃうわ! よくボタンを見てみろ~! 立ってるだろ!」


サトシーノ「あ、そこっすか! 自分の確認しちゃいましたよ~。確かに立ってる!ピーンと!」

干場「デカイ声でそこだけ強調すんな! このボタンはイギリス製の金ボタンなんだけど。でも、よく考えてみ?ボタンってこんな感じに立たないだろ? 普通、こんな感じで寝るじゃんか。では、何故ピーンと立ってられるのか?」

サトシーノ「はい、先生わかりました!」

干場「はい! じゃあサトシーノ君!」

サトシーノ「わかりません」

干場「アホか。往年の鉄板ネタ出すな。ドリフかよ!」

サトシーノ「すいません。本当にわかりました、ボタンがいよいよ……思春期!?」

干場「ちょっと隣の奥さん、最近うちのボタンいよいよ思春期でね~。部屋入ってくるなりババーとかって言うのよ~。言葉遣いが悪くってね~。って、ボタンが思春期むかえるか!」

サトシーノ「ボタンの両サイドに磁石がついてる!」

干場「ボタンをつけたら、仕上げは磁石!  奥さん、これで旦那もボタンも立派に再生しますよ~! って、そんなCMあるか!  深夜番組でもクレーム来るわ! ちゃうの、ボタンを糸で止めてる下の輪っかがあるだろ? そこを生地に埋め込んでるんだ」

サトシーノ「へー!!!! 本気で磁石で操ってるかと思いました。なるほど、それで立ってるんですね!」

干場「ボケなんかマジなんかお前本当にわからないな~。大丈夫か(笑) 何が言いたいかと言うと……。ベーシックなアイテムはこういう細かな仕事、ディティールが大事ってこと。細かい仕事に手を抜いたらダメなんだよ!原稿もそう!わかるか?」

サトシーノ「なるほどです! キモを冷まします!」

干場「そう! このキモちょっと冷まして。そっちのほうが味が締まって美味い。当然、日本酒は熱燗ね! って、バカやろ! 。それを言うならキモに銘じる! 服だけじゃなくて、ちゃんと日本語も勉強しなさい(笑)」

サトシーノ「す、すみません…。で、着こなしの上でポイントってありますか?」

干場「そうだな~。あ、サトシーノ、ブレザーのお手本がいるんだけど……誰だかわかるか?それはさ~」

はい、今回はここまで~! 次回、ネイビーブレザーの着こなしの秘密に迫ります。 お楽しみに!

Photo,Text:Satoshi Nakamoto



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