「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉があるように、なんでもやり過ぎというのはトゥーマッチなものです。ファッションとてそれは同じこと。トレンド過ぎ、イタリア過ぎ、カジュアル過ぎ、全身黒過ぎ、柄過ぎ、色使い過ぎというのは、イイ歳して痛いものです。そこで、女性の本音を大切に考える『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしている大人のセレブたちをピックアップし、その中からイマドキの着こなしやアイテムをご紹介します。
Lesson.21 ヨハネス・ヒューブルに習うクレリックシャツの着こなし方
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スーツスタイルをドレッシーかつお洒落に変身させるシャツといえば、クレリックシャツ。白襟に白カフス、身頃とのコントラストが特徴で、その存在感は下着とされるシャツからは想像できないほどの華やかさのため、フォーマルなシーン以外で着ることがなく、押入れにしまったまま……。そんな眠ったままのクレリックシャツを普段着のアイテムとしてうまく活用はできないだろうか。
今回は、その方法をヨハネスヒューブルが教えてくれます。着こなしはいたって簡単。ポイントは、シャツの下にちらっとみせる白のTシャツです。これを取り入れることでシャツを羽織りアイテム代わりに見せることができるのです。ただ、ボタンを全開で開けるのはNG。第3ボタン位まで開けてあとは閉じてタックインして着るのが、だらしなく見せず知的な抜け感を生みます。
Tシャツはあくまでチラっと覗く程度がベスト。襟の白とTシャツの白が相まってバランスよく見えます。腕まくりして着ることで、よりこなれた印象に。さあ、眠ってるクレリックシャツを早速普段着のスタメンに加えて、大人のシャツスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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映画『007』のジェームス・ボンドが愛用することで有名なターンブル&アッサーのクレリックシャツ。 スーツのインナーとしては勿論、その存在感は一枚で贅沢に普段着として着るのもお勧めです。 上質であるからこそ着くずした際にも上品さを損ないません。アンタイドスタイルでも決まる ワイドスプレットカラーをチョイスすることがポイントです。
Photo(Item):Yasuhiro Ito
Styling:Masaki Saruwatari
Text:Satoshi Nakamoto