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FASHION 魁、干場塾!

第2回 干場流スーツの選び方は「エコラグ」と「エロサバ」が大事

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地味で良い!?10年着れるオーダースーツの選び方

34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場のコーディネートを徹底解剖!第2回目の今回は、先日「ティファニーウォッチアーカイヴ展」に一緒に同行した時のコーディネートについてです。会場に向かう電車内での一コマ。そこで知ったスーツの着こなしの極意とは?

干場 「このコーディネートは、一緒にティファニーに行った時にサトシーノに撮ってもらったやつだね。」

サトシーノ 「ですね〜。この時の電車内で干場さんに言われた一言が頭から離れませんよ〜。」

干場 「え? 何か言ったっけ?」

サトシーノ 「サトシーノのコーディネートは、いつも一個多い! って言って下さったんですよ。」

干場 「あ、そうそう! いつも張り切り過ぎて一個多いからスタイリングがうるさくなってるんだよ。この間だったら柄物の派手なポケットチーフがうるさいから、それを抜いてフロントのボタンも外した方が自然だったろ? 色使いは基本3色。2色でもいいぐらい。柄物のチーフは、パーティとかで無地のスーツに挿す方が良いよ!

基本的に引き算のスタイリングの方が、大人の男は格好いいんだよ。引いて引いて、中身で魅せる。いい大人なのに、ファッションがやり過ぎていると、そんな事しか考えて無さそうで軽く見られるじゃん。大人の男は仕事。見かけだけで蝉やスズメしか捕まえて来れないなんて格好悪い。やっぱりマグロや松坂牛を捕まえて来れるぐらいになりたいし、見られたいじゃん(笑)」

サトシーノ 「ですよね〜。まだまだ勉強不足、色々とトライ&エラーやってみますね。で、話を戻して……。干場さんのこのスーツスタイル、よくされるコーディネートですよね? 因みにスーツはゼニアとか?」

干場 「いや、スーツはミツルストラーノでオーダー(元は3ピース)したもの。もう、10年着てるよ」

サトシーノ 「え!10年!?見えないっすね〜、凄いモダンじゃないっすか? 着丈も短いし、パンツシルエットも綺麗!」

干場 「そう、多少、時代に合わせて修正はしているけどね。腰周りをインタックにしてるパンツだからシルエットも綺麗だし、飯喰っても楽なんだよね〜。結局オーダースーツは、最初買う時に高くても、十分に元が取れるエコラグ的な考え方なんだよ。」

サトシーノ 「なるほど〜。そろそろ僕もオーダースーツにチャレンジしてみようかな〜。でも干場さんのスーツってファッションのお仕事してるのに地味じゃないっすか?」

干場 「地味で良いんだよ、地味で。電車でうくようなスタイリング40過ぎてしてちゃダメ。俺が思う女性が一番モテると思うスタイルは結局“エロサバ”。喪服なんかが一番良い例なんだけどさ……。大人の女性が黒い服を着て、メイクだって抑制しているのに、なぜか色っぽく見えちゃう瞬間ってあるじゃん。
不謹慎なんだけどさ(笑) あれ妙にそそるだろ!? 」

サトシーノ 「た、たしかに(笑)。」

干場 「女性をエロく見せる喪服は、男にとってスーツなんだ。仕事するからチャラチャラしてたら格好悪いし、スーツの色や形だって、真面目に抑制していた方が妙にやらしく見えるんだよ、実は(笑) 言ってみれば、大人の男が目指すべきスタイルは、女性と同じ“エロサバ”なわけ。極めてコンサバティブな服装をしているのにも関わらず、なぜか不思議とエロく見えるっていうスタイルなんだけど……。だから、グレーのスーツがいいんだよ。極めてコンサバに、しかも真面目に見えるだろ? そんな真面目に見える大人ほど、実は何を考えているか想像したくなるものなのさ(笑)」

サトシーノ 「なるほど〜。エロサバスタイル奥が深いですね! 勉強になります。でも、オーダーでスーツ買っちゃうとシャツや小物にお金かけれないんですよね。干場さん全部良いので揃えちゃってるじゃないっすか〜。普通のサラリーマンには無理ですよ〜。」

干場 「シャツも下着だろ? 毎日清潔であることが大切だから、安くていいのよ。このシャツはねカミチャニスタ。5千円程度で十分良いのが買える。ソックスもカルツェドニアで、500円程度のホーズだぜ? お金をかけるとこはかけて、抜くところはウンと抜く。値段じゃないんだよね。コスパがいかに良いか! これがエコラグの考え方。」

サトシーノ 「えー!そうなんですね。見えないなあ〜。凄い高いように見えますよね。流石だな〜。」

干場 「スタイルを持つと、とっても楽だよ。いつも同じ印象を持たれることって大事。ブランドじゃなくてその人に合ったサイズ、行き届いてるケア、シューズ磨きとか、シャツのアイロン掛けとか、そういう方に重きを置いて着ることが大切だよ。ほら、サトシーノ、シャツの襟がヨレヨレ!それブルネロ クチネリだろ? 台無しじゃんか!」

サトシーノ 「す、すみません〜。ですね、ちゃんとします……(涙)」

今日は、ここまで!

毎日着てる干場のスーツの選び方わかって頂けたでしょうか? エロサバとエコラグ的な考え方でオーダーしてみるのも良いかもしれませんね。イケフォーの道のり、まだまだ遠い……。ちなみに、今回登場した「エロサバ」の意味は、下記をご覧下さい。干場を追った「サトシーノ日記」も絶賛更新中~!では、また近々更新しますね〜。チャーオー!

Text:Satoshi Nakamoto

エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略。極めてコンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でエロく見えるスタイルのことで、干場の哲学により生まれた造語。例えば、一番象徴的なのは、女性の喪服。大人の女性が、黒い服を着て、メイクだって抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を演出するスタイル。単なる、粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツじゃ駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。要するに、上品に見えるアイテムで、エロく着崩すスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

 



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