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FASHION

【連載】イケフォー逸品図鑑
第3回 トムソンのチノパン

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綺麗めに穿ける伝説のチノパンが復刻!

40代の男性が持つべき逸品を紹介するこのコラム。第3回となる今回は、かつて絶大な人気を博し、一大ブームを巻き起こしたあのアイテムの登場です。


トムソンというブランドをご存じでしょうか? 所謂チノパンで爆発的な人気を博した1946年創業のアメリカのトラウザーズブランドです。1977年に日本に上陸を果たし、当時はコッパンと呼ばれ大人気を博しました。チノパン自体が日本に初めて登場し、当時のプレッピー、トラッドブームの中で大ブレイクしたもののひとつでありました。

チノパンはチノクロスと呼ばれるツイル混のコットンやコットン&ポリエステル混紡生地を使用したパンツで、ケアが簡単なことも人気の理由のひとつ。トムソンのチノパンの特徴はドレスパンツのような仕様で綺麗めな着こなしができること。ボタンダウンシャツやブレザーと合わせやすく、'70年代後半から'80年代にかけて大ブームとなったアイビールックの中心的存在として位置したのです。

当時、オープンしたばかりのSHIPS銀座店では、仕入れれば仕入れただけ売れるという爆発的人気を誇った伝説のアイテムだったそう。

トムソンのチノパンは、ドレス仕様のマーベルトで千鳥掛けになっており、フロント部は前カン、センターシーム入り、ノープリーツ、フラップ付きのコインポケットなど……、他のチノパンとは一線を画すディテールに凝った作りとなっていました。あまりの人気で他にもチノパンが数多く登場したほどですが、その後、'80年代のイタリアンカジュアルブームによって圧され残念ながら市場から撤退した幻のブランドでありました。

そのトムソンが今年、満を持して復刻。当時の素材やディテールを活かしつつ、モダナイズされたシルエットで再登場したのです。旧作より股上が浅くなり、テーパードスリムシルエットに進化。すっきりとしたシルエットで、チノパンというよりドレストラウザーズ感覚により近くなっています。

それ以外にもノーステッチの1cm幅のベルトループ、パーマネントプレス、前身高のステッチなど、綺麗めな着こなしが決まるディテールが多彩に盛り込まれています。とはいえ気楽に着られる素材や価格帯は当時さながら。チノパンにありがちな野暮ったさとは無縁で、かつコストパフォーマンスのよさで、ビジネスマンの今の気分にも寄り添うアイテムとなっています。アメリカンアイテムブームが再燃しつつある今、現代に甦った由緒あるアイテムをぜひ。

動画ではSHIPS MDの篠原 渉さんに、復刻の経緯や大人っぽい着こなしのコツなどについて語っていただきました。こちらもぜひご覧ください。



【商品データ】
伝説のチノパンをSHIPSが創立40周年を記念して復刻。国内のドレストラウザーズメーカーで当時のディテールを再現しつつも、シルエットは今の気分を盛り込んですっきりとさせています。コットンポリエステルのツイル素材。

トラウザーズ チャコールグレー、ネイビー、ベージュ各¥13,000(+Tax)/THOMSON for SHIPS(シップス 銀座店)

【問い合わせ】
シップス 銀座店 03-3564-5547

Photo:Yashiro Ito
Styling:Masaki Saruwatari
Text:Yoshie Hayashima

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