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合計2億円超、5台のレクサス・スーパーカーがサーキットを踊る!
「走るアート」”DANCE of F”公開【動画あり】

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実質リハーサルなし、ぶっつけ本番で撮影!

『白鳥の湖』をレクサスのスーパーカー5台が舞い踊る……。そんな動画がYouTubeに投稿されました。まるでバレエを踊るようなこの映像は2月9日、小雪が舞う富士スピードウェイで収録されたそうです。純白のRC F GT3を担当したレーシングドライバーの片岡龍也選手によると、それはこんな具合だったんだとか。

綿密な打ち合わせは前日に済ませ、5人のドライバーは自分のポジションを覚えるため、スピードウェイの駐車場をクルマに乗ることなく、口でブ~ンと言いながら走り回りました。9日の再集合は朝5時半。1時間後にはリハーサルもそこそこに、ぶっつけ本番で撮影に入りました。

ド派手なドリフトを見せているのは、実はレーシングカーではありません。国内トップカテゴリーのGT500に参戦するRC Fは、車重1トンちょっとのボディに550psの2リットルターボエンジンを搭載。量産車のRC Fとはまったく別物で、値段はつけられないもの。

片岡選手が駆るRC F GT3は、ジェントルマンドライバー用に市販されるGT3規定の車両で、ポルシェやフェラーリ、アストン・マーティン、メルセデス・ベンツやBMW等々の一流ブランドと同じ土俵に上がることになるもの。量産車に近いものの、巨大なタイヤはフェンダーぎりぎりに収められており、大きなカウンターステア、いわゆる逆ハンドルを当てることはできないものなんだそう。価格は5000万円程度と想定されます。

主役のプリマをつとめたのは、限定500台のみがつくられた和製スーパーカー、LFA。新車価格は3750万円。量産された日本車で、これ以上高価なクルマは存在しません。ヤマハ製4.8リットルV10は560psを8700rpmという高回転で生み出し、官能的なサウンドでドライバーを魅了していくのです。ダンスだけではなく美声の持ち主でもあるので、言わばオペラのプリマドンナ。フェラーリよりも高価なフロントエンジン車が、左右前後4台に挟まれながら、白煙を猛然と吹き上げつつ、ドリフトで突き抜けるのです。

準主役は、昨年10月に発売となった2台のRC F。車両価格はおよそ1000万円。477psの5リットルV8をもってすれば、ドリフトに持ち込むことはたやすい。これら3台のステアリングを握ったのは、ドリフトキング(略してドリキン)、土屋圭市が提唱した日本発の競技、D1グランプリ系のドライバー。LFAは駒形行春に、2台のRC Fは川畑真人と佐久間達也の手に委ねられた。彼ら3人こそ影の主役というべきなのです。

撮影は夕方4時半まで続いたんだとか。ドリフトシーンのないレーシングカー担当の片岡選手は、そんなに難しいところはなかった、と言いつつ、「最後のクルッと回るところは何回もやり直しました。できるまでやる覚悟で。ドリフトではサイドブレーキが小技のポイントですけど、レーシングカーは足踏み式になっているから、うまく回らない」。動画では見事に決まっていますが……。

それにしてもレクサスはどうしてこんな動画をつくったのでしょう? と片岡選手に水を向けると、彼はこう語った。「クルマを操る歓びを伝えたい、ということでしょう。滑らせるような走り方をみんなにしてくれ、というわけではいんです。ドリフトはわかりやすい躍動感があって、クルマのコントロールを極めた形です。それを、ひとりのパフォーマンスではなくて、集団でアーティスト的な部分を織り込んで表現している。(ドリフトできない)レーシングカーも混ぜて、全部が一体となって走る歓びを表現しているのです」

男がヘタだと認めたくないもの……。それはメイクラブとクルマの運転。と言ったのは「無冠の帝王」と呼ばれたイギリス人ドライバー、スターリング・モス。「ドライビングはズボンを履いたままできる最もエキサイティングなことである」という言葉もあります。筆者はこの言葉をラリー・ドライバーのユハ・カンクネンから聞きました。ドライビングを極めればアートになる。一体となる歓びが溢れているものなのです。

Text:Naoki Imao

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