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あえて困難な道にダイブする40男に惚れる
ドキュメンタリー映画『ディオールと私』【動画あり】

2015.3.10
2015.3.10

寡黙でミステリアスなデザイナー
ラフ・シモンズにまさかの共感

2012年4月。クリスチャン・ディオールがレディースラインのアーティスティックディレクターにラフ・シモンズを抜擢したとき、彼は44歳。

自身の名前を冠したブランドは別にして、ジル・サンダーのデザイナーの座を捨てて老舗メゾンに移籍するという決断は、オートクチュールを経験したことがないラフ・シモンズにとって相当な勇気が必要だったはず。しかも、通常であればコレクションの準備期間は4~6ヵ月なのに、与えられたパリコレの準備期間はわずか8週間! 本作は華やかなファッション業界の裏側にカメラが潜入したドキュメンタリーである一方で、過酷な状況に身を投じ、老舗の伝統やルールのなかで自分のクリエイションを貫こうとする40男の奮闘記なのです。

クリスチャン・ディオールの伝統を支えているのは、胸にDiorの刺繍を施した白衣をまとう、約100人のお針子たち。優秀なお針子はそれぞれに顧客を持ち、ドレスのお直しを依頼されれば顧客のもとへ飛んでいく。コレクションまでただでさえ時間がないのに、あるお針子がアメリカに住む大口の顧客のもとへなんの断りもなく行ってしまったときのラフ・シモンズの憤怒具合いには、会社やクライアントから「あれもこれも全部成立させろ」と無理難題を押し付けられた経験があるフォルツァ世代なら共感せずにはいられないはず。

などと書いていたら、本作を配給するレーベル〈アルシネテラン〉を擁する、老舗の洋画配給会社エプコット倒産のニュースが……! 『マッチ工場の少女』(アキ・カウリスマキ)や『髪結いの亭主』(パトリス・ルコント)など、ヨーロッパの良質なインディペンデント作品を多く日本に紹介してきたが、近年はミニシアターブームの終焉もありヒットに恵まれず、自己破産を申請したという。そんなアルシネテランにとって最後のヨーロッパ映画が、ビジネスに自身のクリエイションで立ち向かうラフ・シモンズを追う『ディオールと私』になるとは、皮肉にもほどがあります。

Text:takako Sunaga

『ディオールと私』
3月14日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
製作・監督:フレデリック・チェン
出演:ラフ・シモンズ、Diorアトリエ・スタッフ ほか

2014年フランス映画/90分/原題:Dior and I
公式HP:http://dior-and-i.com/
@CIM Productions
配給:アルシネテラン、オープンセサミ


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